七割生活,とほほ

ちょっとニッチな分野の文系研究者による日々の感想とか,いろいろ

退院、4月16日

骨折して二度目に骨折し、手術二回して一度目の手術からの10日をムダにしてしまった入院騒動から二ヶ月。やっと退院しました。職場の病欠日数制限があるのと授業が始まってしまったので、とりあえず、両方松葉杖姿ででてきました。正確にいえば、まだ骨はついておりません。ピンでとめてあるだけでまだほぼ毎日リハビリに通ってます。
 リハビリが必要なのは、折れた骨のためというより、動かさないで、入院安静にして、車いす生活している間に筋肉がごっそり落ちてしまい、足が弱ってしまったからです。びっくりするほどふくらはぎからふとももから細くなりました。同時に入院安静していると他の部分、肩なども痩せます。長期入院てのはほんとにくせ者です。
 よくニュースで交通事故とかスポーツ選手が「重傷(骨折)全治8週間」といいますが、骨折するとだいたいそのくらいかかるということを理解しました。

再骨折と再手術,とほほ。

とほほとしかいいようがない。
 2月15日に入院して,翌週水曜日に手術。一日だけくだだらけになって寝ていて,その後は安静にし,手術傷が痛いので,鎮痛剤もらって安静>そのまま一週間とちょっと後の土曜日。
 車椅子ごと前にひっくり返りそうになり,思わず,でた足が手術安静中の足。一瞬だが,すべての重みがかかった。
 鈍い痛み。一応看護師に報告して月曜にレントゲンをとったら
「再骨折です」ということで,翌日また手術(T^T)
 はい。ふりだしに戻りました。
 二度目の手術はさらに手術後が痛く,そのうえ,後から知ったが,最初に止めていたピンが抜けかかっているどころか,とれかかっていた骨が完全にとれちゃっていた。ので,でかいピンとワッシャーに変更。
 そして振り出しに戻ったことで,退院の時期もまたまた延長。いまのところ4月10日予定。医師がGOサインを出すのかどうか微妙。
 自分で事故ってしまったあげくなので,情けないことこの上ない。もう国際学会へいくのは無理なので,泣く泣くキャンセル。出費膨大。
 今年もおとなしくしておれ,という天からのお告げだろうか。

かさおばけになった日

骨折は一週間様子をみたあと、骨がぜんぜんついておらず、20度ほど「開いて」いるので、とうとう手術・入院ということになった。
 去年8月の胆嚢摘出手術入院についで二度目になった。
それで,いろいろ仕事に支障がでてくるので、事務やら病院とやりくりをして、入院は明後日。手術は来週の水曜日と言うことに。そのまま、三ヶ月ほどの入院だそうで・・・。整形外科病院は普段から肩のリハビリに通っているところなので信頼はしているのだが、なじみの理学療法士さんからは「あるいて退院させますっ!」と宣言されている。しかし、予定ではその後も通院リハビリをしないといけないので、結局、仕事のほうは3月31日まで60日ほどの病気休暇ということになった。なんとか給料には響かない範囲。こういうのにそなえて預金しておかないといけないのだがなあ。
 それで、今日はなんとしても、一度は出勤しておかないといけない日だった。「槍がふっても出勤します!」と宣言していたが、朝からざーざーの雨であった。松葉杖両脇では傘を持てないので、デイパックを背負って背中の隙間に透明傘を開いて差して、ぼっこんぼっこん跳ねて歩く。まるで傘のお化けかカッパのお化けである。あまりに格好が派手なので、いく先々でドアをあけてもらったりして助かった。人の親切が身にしみる。
 タクシーでまず大学に行き、ゲートを開けてもらって、入れるだけ入れるところまでタクシーに送ってもらう。幸い車止めがない場所のひろいスロープになっている所があり(自転車が通れる)なるべく棟に寄せてドアを開けてもらった。たまたま試験にきていた男子学生が「大丈夫でしか?」と傘をさしてくれて、ありがとう。そのままなんとか松葉杖で研究室までエレベータであがった。
 研究室の向こうに事務室があって、今日一日借りる予定の車いすがおいてあった。事務の方があわててもってきてくれた。しかし、この車いす本当に緊急用だけのもので自走するための手すりがない。しょうが無いので、自分でゴムタイヤをつかんで、あとなんどかトイレに往復した。
 手書きしないといけない事務仕事など大量にあるのをつぎつぎと片付け、労災申請をし、帰りの時間(事務の方の退勤時間とゲートの門衛さんの退勤時間が5時)までに仕事にかかる。4月20日からオーストラリアの学会で発表する予定だが、医師が4月20日にはでられるようにします、と行ってくれたのでキャンセルはぎりぎりまで伸ばして、まずはその英文のペーパーを書きにかかる。昨日のうちに日本文ガイドラインのほうはできあがっているので、今日はとつとつと英文作業である。苦手なので非常に恥ずかしいがしょうがない。
 昼の食事も事務の方にたのんでパンをかってきてもらった。なにもままならない。
四時半前に、時間がどうしても気になって、退勤する旨を事務員さんに伝える。彼女が車いすにのった私を押して、一階までおりる。よんだタクシーがやってくる。それに乗ってかえる。みなさま、ご迷惑をおかけしてすみません。
 骨折した足の先のほうは、内出血の血が下がってきて、黒くなってきており、固定してある以上は痛みは少なくなっているが、これって固まってしまって、リハビリの時にぎゃあぎゃあわめく羽目になるかもしれない。
 本当に今年度、去年の4月から今年の3月末までは、なんという年だったろう。失敗も多く、災いも多し。ただし、いずれもその後好転してきていると信じたい。自分の不注意にいろいろと腹がたち、情けない年度であった。

犠牲がでないと、改善されない施設って

先日転んで骨折したのは、自分の不注意とはいえ、根本にはその大学の施設環境が良くないからだと思う。
 自分の経験でもそうなのだが、文系のみの大学は深夜や休日に研究室で実験をしているということがないので、夜間や休日は「原則として人はいない」ということになっており、夜間と休日はそうそうにドアに鍵をしめてしまう。
 総合大学や理系実験系が多い学部があると、夜間休日でも人はいるし、それなりに明るい。あるいは構内の街灯くらいは十分に明るい。
 先日の研究会はいつも週末に開かれ、いままでも土日に出張することが圧倒的に多いのだが、文系単科大学なので、当然、週末モードで基本的に施設も「お休み」になっており、外来者がくると研究所の正面ドアが開かず、「週末研究会の方は外付けの木製テラス階段を3階まで上がってください』ということになっている。(これって身障者の研究者が来たらどうするんだろう?)
 まだ昼間はよろしいのだが、暗くなってからこの階段を降りるのはすごく怖く、そのときも転ぶ直前に「なんかもっと階段の灯を明るくするとかしてほしい」と言ったところだったのだ。言霊になってしまって自分に呪いがかかってその後、同様の場所で転んで骨折になってしまったわけだが。

 構内が暗いのをなんとかしてほしいよ。わたしが踏み外して落ちた3段の階段も構内の暗いところにあり、1段の段差だと思って踏み出したところ転んでしまったのである。
 単純に黄色い反射板を階段の縁に貼ってもらうだけでも状況は違うと思う。
 「骨折になってしまった」とそこに勤務の友人(当時同行してた)にメールしたところ、おりかえし返事がきて「なんとかしてほしいと事務に言う」と言ってくれた。言ってくれ、言ってくれ。なにか実害がでないと施設が改善されないのは国立大学の悪いところである。私立なら学生にけががあったらこまるので、もっと早く動く。
 かつて大阪外大の箕面校舎(現阪大外国語学部)でも、以前夏に集中講義にいったら、いきなり教室を大会議室に変更されたことがあった。理由はその前日に個人研究室(当時クーラーなし)でロシア人の教授が熱中症で倒れられたので、あわててクーラーのある部屋を用意しました、ということだった。ほらあ〜〜。犠牲がでないと改善してくれないのよ。
 さらに昔の大外大の移転当時の苦情をいうと、この校舎がクーラーなしのセントラルヒーティング(ボイラー)で、各部屋で調節ができず、ものすごく暑い部屋があった。(当時の学長の裏話では「移転前より、光熱費が倍になった」との話だった。どれだけ貧しい環境でいたんだ!上八学舎!)
 そして、何年かあとに週末に学会大会で使おうと交渉したら「ボイラーマンに休日出勤してもらわないといけないので、お断りします」というとんでもない返答があった–国立大学時代のことだが。
 
 今の勤務大学が研究棟を改修するとき、そのような経験からやかましくクーラーは各部屋で温度調節ができるものにして、休日にも入れるようにしてほしいとか言ったら、苦い経験がいろいろ積み重なったのか、各部屋で温度調節とオンオフできるクーラーになり、廊下やトイレの天井燈はセンサー式になり、トイレもウォシュレットでセンサー式になって、舗道にはちゃんと夜間も街灯がついて足下も明るく、夢のようである・・・。
 どうか、某外大さま。私の骨折から学んで、せ〜め〜て、段差と階段に反射版をつけてください。頼むから!

骨折記4

松葉杖になれていないので、10M歩いたら一休み、という状態。腕と手にくる〜〜〜(><) 家の中でもそんなに動きたくない。積ん読本を崩してしまったり被害甚大、つーか、かたづけろよ自分。その中で母にお手伝いをおそるおそる頼んでみたところ、人生の目標ができた!とやたらと張り切っていて、この機にいろいろ私がぐちゃぐちゃにしている場所やものの整理をする!と宣言しております。たしかに、古靴や古ビニール袋、靴下,紙袋などなど「捨てたらいいのに」なものがあふれかえっていて掃除もろくにできてない。以前は毎週土曜にシーツを含め大洗濯をしていたのに、だらしなくなってしまったのは、3〜4年前からで、要するに胆石症か疲労かで全体にやる気がなくなってしまったときからでした。いかんいかん。
 ところで、松葉杖をもって生活してみると、当然ですが手にものを持てないので、コーヒーカップをもって移動することもできない・・・。本をもって移動することもできない。ので、首に本の入るサイズのかばんを下げて、その中に本やら、携帯やら食べ物やらいろいろ入れて歩き回っているおかしなカンガルーみたいな状態です。ああ、カンガルーみたいなしっぽ(筋肉質で丈夫)か象の鼻がほしい!

骨折記3

骨折だった足ですが、今日になってますます腫れてきました。午前中にまた様子をみせに病院に行ってきてリハビリも受けてきたのですが、すでに、支え足になっている右脚が悲鳴あげてます。ああ、もう一本脚がほしい!
 昨日帰宅したとき、時間があったので整形外科にいきましたが、多少大げさかな?と思ってました。せいぜいヒビかな?とか。それがちょっとややこし目の骨折ということで、職場関係への通知や対応メールと電話に追われました。とりあえず、2ヶ月は年休と病欠ということになりそうです。
 もし、捻挫だと決め込んで病院に行かなかったらどうなった?と聞いてみましたら、いつまでも痛みがとれず、だんだん痛みが激しくなって、ひーひー言いながら病院に駆け込むことになります、と言われました。確かに今は様子見状態なので、昨日より痛いです(T^T) お医者は「ここ痛いですか?痛いよね?」と患部を突っつくので、ぎゃ〜〜〜〜と悲鳴がでます。キライじゃ!

骨折記2

え〜〜〜骨折しておりました!
 日曜の夜、大学での会合の後、暗いなとおもいつつ街灯まで省エネしてるんか?という中敷石の段差を見誤り、階段を踏み外して両手両膝をついて転びました。そのとき、左足首を捻挫したらしく、足を引きずりながらも飲みに行き,何とかホテルに戻ってアイシングと湿布。
 そして、朝。これはちょっとおおお〜〜と思いつつ必死でものすごいチンバをひきながら新宿から空港リムジン→羽田→鹿児島→リムジン→タクシー→自宅へもどってまいりました。午後3時。
 それから荷物を放り出して、身軽になり、タクシーで整形外科に行ってX線撮影したところ、足の「中足骨」足の甲の下あたりの5番目のちっこい骨が折れておりました。ぎょ〜〜〜〜〜!
 痛いのがひどくなってきたはずだわ。で、どうもちょっとややっこしい場所なので、ともかく一週間は固定して様子をみて、直りようが悪いなら手術、ということになりました。糖尿病があるとこういうのも治りが遅いそうで。
 で、すぐさま、ギブスで固定し、松葉杖生活に。
 理学療法士からは、松葉杖生活は相当きついから、タクシーや車いすを使ってください!(大学にあるそうです)ということになり、当分安静となりました。
 どどどどうしよう!ともかく明日大学事務と相談しないと・・・。
 最低二ヶ月は治療ということらしい・・・・(T^T)