七割生活,とほほ

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祝!糖尿病から「卒業」2020年1月 と 副作用としてのダイエット効果!

今朝,定期の糖尿病治療のためにかかりつけの医院へ行ってきた。

 HA1cの数値が5.9でこの数か月安定しており,インスリン注射をやめても変わらなかったので,「今日で,糖尿病から卒業だな」と言われた。めちゃくちゃうれしい。

とはいえ,持病であることに変わりはないので,一ヶ月に一度,治療薬(飲み薬)を飲み続けることには変わらない。

 

自分が糖尿病であるらしいことに気が付いたのは2001年で別府に旅行したときである。正月旅行なのに,やたらと大汗をかいて異常だったのだ。

帰宅してそのころちょうど開業した元大病院の内科部長だった人のクリニックにいって検査したら立派に糖尿病だった。

 もともと,父も父の叔父も大叔母も糖尿病なので,遺伝的要素もある。いつから糖尿病になっていたのかまるで気が付かなかった。

 この19年ほどの治療は,はじめは軽い飲み薬から始まったが,コントロールのために

血糖値を図る機器セットとその消耗品の購入もあり,ついで,2015年に乳がん治療をはじめて,手術日に血糖値が高くてHA1cも8.2などになったので,急遽手術中止の糖尿病内科病院への教育入院。

 のみ薬ではだめだというのでインスリン注射。それも3種を併用する日々が続いた。

一週間に一回の注射トルリシティ,毎日一回のランタス,毎日2回のアピドラ。

 この注射のための針や消毒のための消耗品もバカにならず,一ヶ月に3割負担で支払う糖尿病関連の医療費は毎月12000円ほどになった。そこへ睡眠障害パニック障害乳がんなどを発症したので,この数年は医療費で蓄えが底を突いた。

  

 いくら注射をして食事制限をやっても,一進一退なところに,主治医が,糖尿病の治療薬で選択的SGLT阻害剤という錠剤,薬はフォシーガというのを処方してみようかと言い出した。これは尿の中に強制的に糖分を排出してしまうものである。体質的に腎臓障害になる人もあるらしく,ほかにも副作用は用心しないといけない。低血糖もそれである。

 これを2019年の1月くらいから飲み出し,インスリン注射と併用した。

そうすると私の場合は,驚く位の効果がでだした。

 血糖値もHA1cも数値がぐんぐん下がった。インスリン注射の量も数もどんどん減らしていったのだが,高値になることはなかった。それで先々月にインスリン注射をやめたのだ。今はフォシーガだけである。

 

 このフォシーガを飲んで,予想外にうれしい副作用があった。体重が激減したのである。

 もともと,20代のころから小太り気味だったが,30をすぎてから東南アジアの甘いものの国に留学や仕事で通っていたら,どんどん体重は増えていた。

また,肝臓のALT(GPT)やAST(GOT)が常に標準より高止まりで,「脂肪肝だ」とも言われていた。

 パニック障害薬で肥満になる薬を使っていたこともあり,おととし秋には80kgになり,さすがに膝に来るようになったので,ダイエットにつながることを実施した。

1,早寝早起き,基本夜は11時には就寝し,朝は6時くらいに起きる。ときどき乱れるが気にはせず,寝不足にならぬようにする。→夜更かしをすると小腹がすいて間食するのでそれがなくなった。

2,軽めの糖質制限。朝と昼はしっかりと食べ,夕食だけおかずのみにした。たまにご飯の入ったものを食べるが続かせない。

3,同じ理由で間食を追放。

4,「シボヘール」というイソフラボンのサプリを毎日飲む。ネットでの評判はいい薬だが,どのくらい効いているかはわからない。害はないから飲み続けている。

 

しかし,決定的に効いたのはフォシーガの副作用でもある体重減だった。

なんと,この1年で,18キロ減ったのである。

主治医はまだあと5キロは痩せても大丈夫という。(フォシーガはもともと痩身の人には処方しないらしい)

 

ともかくみるみる間に体重が減ってきた。スマホで体重と血糖値の記録を付けているが,毎日それを付けるのが楽しみである。

全身の脂肪が減った当然の結果として,肝臓数値が信じられないほど正常になり,脂肪肝が消滅。体重がへって痩せると,首,顔,腹回り,肩先,太ももなどの皮膚が余ってしわになり,ゆるゆるとマッサージをして戻し中。自分の体だが信じられない。なんと20代の頃にきていた服が今も着られるようになった。

 

一応毎回血液検査はしているから,不健康な痩せ方傾向ではないのがわかっている。主治医にいわせると「担当している患者の中で一番フォシーガが効いた」のだそうだ。

 

今も,大食はしない。糖質制限も軽ーくやっている。また食欲不振などで食べる気がしないときは,夕食をぬいて水分だけとって絶食することもある。

 

糖尿病だとむしろ,その副作用のほうがコワいのだが,その心配もなくなった上に,体重減で「こんなに体が楽だったか?」状態になった。

 

実は,他に間質性肺炎を発症していてそれの検査治療中ではあるのだが,とりあえず,糖尿との関連性はなく,そっちはまあ,ちょっとまた面倒だが,乳がんの後検査もすでに3年半を経て正常値のままでいる。

 

なので,今日,とりあえず,糖尿病からは卒業!ということになり,一ヶ月の医療費も一時の半額ぐらいになっている。

 

あとはなんとか維持していくだけです。ああめでたや!